税理士試験 財務諸表論の難易度・勉強時間・受験対策を考えてみた

リューゴ
リューゴ

結構実務に役立つよね。

くもべぇ
くもべぇ

経理職は受けて損なしっすよ。

試験概要

会計科目の1つ。財務諸表に関する知識を問う試験です。
(簿記論と共に、必ず合格する必要あり。)
※財務諸表とは、貸借対照表や損益計算書など。

非常に実務的な試験ですので、経理の仕事に役立つこと間違いなしです!
(簿記論よりも会計の基本的な理解に役立つため、非常におすすめ。
転職・就職の際も相当評価されます。)

 受験者数合格者数令和元年合格率平成30年合格率平成29年合格率
簿記11,7842,05217.414.814.2
財表9,2681,75318.913.429.6
所得1,65921212.812.313.0
法人4,26062714.711.612.1
相続2,89733811.711.812.1
消費7,45188411.910.613.3
酒税4926112.412.812.2
国徴1,67721312.710.711.6
住民4107819.013.514.3
事業3925814.811.011.9
固定86811913.714.913.3

勉強時間・難易度は?

予備校の参考学習時間は450時間とされております。
が、各種検定等の受験経験があるかないかによって、必要な勉強時間は大きく変わってきます。

簿記論と比較して…

  • 難易度は財表の方が高い!(一般的には。)
  • 文章の方が得意な人には〇!
  • 時間的余裕は、財表の方があります!

試験問題の内容

理論問題は、会計基準など、会計の考え方の理解を問う問題
(記述型の問題や、選択式の問題など。)

計算問題は、財務諸表を作成するという問題
簿記論の総合問題と似てるように見えますが、「財務諸表に記載する金額」を解答するものなので、若干異なります!

例えば…
簿記論⇒有価証券は有価証券!(ざっくりしている)
財務諸表論⇒流動資産と固定資産に分けたり、保有目的などから有価証券・投資有価証券・関係会社株式といった表示科目で解答!

攻略法

合格までの道のり

私は、簿記2級取得済みの状態で、TACの簿財・完全合格コース(5月開講)での受講でしたが、私は1年目不合格、後輩くもべぇは合格、という結果になりました。

公開模試でも、後輩くもべぇは大原・TAC共に上位10%前後でしたが、私は大原では上位35%くらいでした。

失敗も含めて紹介しつつ、合格への道のりのイメージを紹介します!

5月~8月期

私の勉強時間

125H(簿財計250H平日2H休日3.5H程度)

私たちは完全合格コースで、この時期から勉強を開始していました。

少しでも早く勉強を開始できたことは、非常に良かったです。

5月からの学習であれば、簿記2級レベルを前提として2科目同時合格を十分に目指すことができると思います。

9月~12月期

私の勉強時間

175H(簿財計350H平日2H休日3.5H程度)

基礎的事項を学習する時期です。

予備校では、「総合問題を何度も解くべし!」という指示がないかもしれませんが、それだけは、早めに対策しておくべきです。

また、理論のポイント暗記を開始しておくこと。

こちらも税法のように、「暗記しろ」と何度も言われる訳ではないのですが、この時期から暗記を進めておけば、余裕をもって覚えることができるはずです。

ちなみに私もくもべぇも、ポイント暗記を開始したのは年明け以降だったため、そこは遅れをとってしまったように思います。

私は不合格だった理由の一つはポイント暗記を軽視したこと

1月~4月期

私の勉強時間

150H (簿財計300H平日2H休日3.5H程度)

この時期までにしっかりと答練に挑めるレベルを目指しましょう。

直前期は答練中心としたいため、基礎的な事項(ポイント暗記を含む)はこの時期までに押さえたいところです。

5月~8月期

私の勉強時間

150H (簿財計300H平日3H休日4H程度)

この時期、難しい答練がどんどん出題されます

答練は、通信講座の場合でも、ちゃんと挑戦し、提出しましょう

実際の試験に対応できる力を身に着けて、本試験に挑みましょう!

勉強時間は計600Hということになりましたが、その中では余計な取り組みも多々ありました。

結果、公開模試では大原35%程度、TAC10%程度となりました。

予備校の求める内容をしっかりとこなしていけば、合格は目指せます。

回り道をせずに学習できれば、この勉強時間でも合格できます!

理論問題

理解が重要なのは間違いありません。

しかし、ここで重要なのは、しっかりとポイント暗記もしておくこと。

くもべぇ
くもべぇ

リューゴはポイント暗記を蔑ろにして落ちたよね。

リューゴ
リューゴ

…(理解こそ真に重要って信じてたんだよ)

結局ポイント暗記がなく解答を作成すると、イメージは伝わっても得点には結びつきません。(昔(昭和時代)の問題では、作文するような問題が多かったようですが、近年の問題はポイント暗記がものを言います。)

あと、財表の理論で重要なのは、深く追求しすぎないこと

税法の出題範囲は大体それぞれの税法に限られてきますが、財表の出題範囲はある意味膨大です。

これらをすべて網羅しようとすると致命傷を受けるでしょう

(範囲は大体予備校を信じるべきです!

他の参考書は、予備校で学習した内容の根本的理解につなげるために使用する程度にとどめておきましょう!

受験者数が多いため、誰も解けないような問題を解けるように注力したところであまり意味はありません!)

くもべぇ
くもべぇ

それリューゴのことじゃないっすか!

計算問題

計算問題は簿記論と結構似ています。

「ある程度がむしゃらに解きまくる」という方法は有用です。

簿記論と同じく、スポーツだと思ってスピードと精度を高めていきましょう!

ただし、簿記論のような「かむしゃら」よりももう少し「丁寧」に問題を解いていくことが良いかもしれません。

正確に答案を作成できるようにしましょう。

なお、私は「個別問題を何度も解く」といった対策はしませんでしたが、それも一つの方法かと思います。

Q&A

受験資格がないのですが…

学歴や実務経験による受験資格がない場合は、全経簿記検定上級の合格を目指すのが良いかと思います。

日商簿記検定1級よりも難易度は低く、結構問題がパターン化されているため、比較的合格しやすいためです。

(なお、簿記論の試験範囲に含まれない原価計算を勉強しなければなりません。)

7月と2月の年2回行われていますので、早めに受験しましょう!

(合格発表は2か月以内とされています。)