税理士試験をやめたい/諦めたいと思った貴方に読んで欲しい ~勉強のストレスとどう向き合うか~

税理士試験受験生の皆さん。
試験をやめたい、諦めたい、と思った経験はありませんか?
私はあります。
初めの頃は正直、何度も逃げ出したくなりました。
また、不合格と突きつけられるたびに、「自分は無能な存在だ」と、錯覚をしていました。

税理士試験を諦めずに合格するためには、試験に向き合うコツがあります。
それを掴んでからは、無駄な劣等感や、自分を責める気持ちはなくなりました。

この記事を読んで、受験生の皆さんが少しでも気持ちが楽になってくれることを願っております!

税理士試験受験生は、あらためてこの事実を認識すべき

勉強のストレスと向き合うためには、まず下記の事実を、あらためて客観的に認識しましょう。

①税理士試験は高難易度な上に長期戦
②科目合格でも素晴らしい!
③運の要素もある試験

税理士試験の受験を続けていると、何がスタンダードなのかよく分からなくなってきますよね。
実は当たり前なことでもあるのですが、下記に紹介させていただきます。

税理士試験は高難易度な上に長期戦

そもそも、税理士試験は非常に難易度の高い試験です。
しかも相当の長期間の戦いになります。
そのため、ストレスが溜まるのは当然だということは、まず認識しましょう。

また、税理士試験の5科目合格者も、1科目合格者も、実は大きな違いはありません。
ただ、1つの科目を取るための本気な勉強を繰り返し、5つの科目を持っているだけです。
確かに会計科目と税法科目の難易度にはそれなりの差もありますが、5科目合格者と1科目合格者について、勉強の能力値的に大きな違いはないと私は思います。

全て合格するまでは長い期間はかかりますが、劣等感を抱く必要は全くありません
(私自身、5科目合格するまでは、大きな差があるような錯覚を感じていました。)

不合格の理由は正直運もある

税理士試験には、なんだかんだ言って、運の要素も確実にあります
もちろん、実力がなければ合格できませんし、実力が高ければ運の要素も小さくなることも事実ではあります。

しかし、膨大な税法理論。
せっかく覚えたのにも関わらず、試験で出題される範囲は極わずかです。
そんな試験ですので、運の要素は少なからずあります。

そのため、不合格であっても落ち込む必要は全くありません
税理士試験の合格発表で、「不合格」と突きつけられると「努力が足りなかったか…」「1年間何も実らなかったか…」といったような、なんとも言えない喪失感がありますよね。
なんだか自分が無力であることを突きつけられたような気分になります。

しかし、そのように感じても、落ち込まないでください。
不合格を経験しないで税理士になる方なんて、ほとんどいないでしょう。
私も消費税法に至っては、3回不合格を経験しました。

また、そんな風に感じているは、今まで本気で努力してきた証拠。
全然本気で勉強してこなかったときは、不合格でも妙な納得感を得てしまったりします。

科目合格でも素晴らしい!

そしてもう一つ。
科目合格をしているだけでも素晴らしいということ。
会計科目を1科目持っているだけでも、相当すごいことです。
例えば、日商簿記1級と言えば一般の資格で言えば最高峰的な位置づけですが、それと同等又は近いレベルの資格を持っていることと同じなわけです。

そのため、会計事務所であっても、一般企業の経理であっても、科目合格をしていれば相当の高い評価を得ることができます。

また、不合格となった科目だって同じ。
しっかりと学習してきたのであれば、その科目に対する知識は相当増えたハズ。
私は消費税法について、3回も不合格となった経験がありますが、正直、2回目の受験の時点で、実務的にはもう消費税については何でも任せて欲しい、というレベルでした。

確かに「不合格」と言われると、精神的にはキツい部分が大きいですが、ちゃんと知識的にも精神的にも大きく成長しています!

それでも頑張る貴方に勉強ストレス対策を紹介します!

さて、一番重要な点はここかと思います。
そのストレス対策には上記で紹介させていただいた「事実」が活きてきます。
ストレスの原因の大半は、自分の思考によってもたらされるものです。
ぜひ参考にしてみて下さい。

「逃げたい/諦めたい」気持ちを乗り越えることこそが試練!と認識すること

ストレス軽減の第一歩は、その「逃げたい/諦めたい」といった気持ちを乗り越えることこそが、税理士試験を乗り越えるための試練である、と認識することです。

税理士試験を受験していると、「逃げたい/諦めたい」だけでなく、「こんなの無駄だ」とか「面倒だ」とか、さまざまな思考が生まれます。

それらの思考はストレスの原因です。
しかし、そういった嫌な気持ちなどは、税理士試験に立ち向かう方は誰しも抱く感情であり、これを乗り越えることこそが試練なのです。
それを意識するだけでも、ストレスも軽減できるでしょう。

自分に自信を持ち続けること

ストレス軽減のためにもう一つ必要なことは、自分を信じることです。
たとえ1科目しか合格してなくても、不合格が続いても、自分に自信を持ち続けること
この壁は乗り越えられないかもしれない、という気持ちがストレスとなり、勉強を維持する気持ちを削いでいくためです。

不合格になる理由は、上記で紹介したように運もあります。
そこで自信を失ってしまえば、続ける意欲もなくなってしまいます。

ちなみに、私は1年目、自分に対してこの試験を乗り越えられるか自信はありませんでした。
それが原因でずいぶん余計なストレスを感じていたことは事実。

2年目以降は勉強時間が増加したにも関わらず、相当快適に勉強を行うことができました。
とりあえず、「自分なら合格できるハズだ」と自信を持って立ち向かうことに決めたからです。
気持ちの違いだけで、感じるストレスの量もだいぶ異なるのです。

適度に気分転換を図ること

そしてストレス軽減のために必要なもう一つのことは、「適度に気分転換を図ること」。

税理士試験は長期戦です。
そのため、うまく気分転換を図ることは非常に大事。
「こんな苦行がずっと続くのか…」と考えるだけで苦痛ですが、適度に気分転換を図ることで、気持ちは相当軽くなります。

私の場合は、たまに旅行へ行くこと。
土日などで1泊2日の旅行に行くのです。

気分転換の良い点は、気分転換を行っている時だけでなく、その前の時点でもストレスが軽減されること。
「将来」楽しい予定があることを考えるだけで、「今」のストレスを軽減できます。
楽しい予定があれば、厳しい試験も乗り越えられるでしょう。

ストレスが限界なら長期休息がオススメ

上記のようなストレス対策をした上でも、「もうストレスに耐えられない!」という状態となってしまったのであれば、もう完全に勉強を忘れて一定期間の休息を取りましょう

ただし、5月以降の直前期では、強いストレスから逃れられませんので、なるべく無心になって、勉強されることをおすすめします
試験が終わった後、「あのときなんで逃げてしまったんだ!」と逆にストレスとなるからです。

税理士試験は、1年に1回であり、8月の試験後は休息を取る、という方も多いですよね。
また、試験後に限らず、ストレスに耐えられないような状態になったら、GW前なら一定期間休息を取っても良いでしょう。

1ヵ月は勉強しない!と決めて、自分のやりたいことを思いっ切りしてみましょう!
思い切り休むことで、気分転換にもなり、また勉強に集中できるようになるでしょう。

人生の新しい発見もあるかもしれませんよ?

税理士試験をやめる決断も勇気があって素晴らしい

税理士試験は、一度入り込むと抜け出しにくいです
お金もかけて、努力もして、何科目か取って、そんな風に続けていると、税理士試験の世界にのめり込んでしまいます
そんな環境の中、税理士試験をやめる、という選択肢を取る決断は非常に勇気が必要なこと

休息を取って、それでもやめたい!と強く感じるならば、やめたって良いと思います。
全部自分の人生。
今やめたところで何か失うものはあるでしょうか。
きっと、もう既に税理士試験によっていろいろな知識を得て、精神力を鍛えることもできたハズです。
それだけで十分得たものはあります。

会計系の就職・転職は、今までよりも相当広がっているでしょう。
ちなみに一般企業の経理でも、税法の知識がある人材は不足しています。
上場企業であっても、法人税の別表などについても正しく理解されている方は少数派です。

会計事務所では、税理士資格がなければできないこともあるため、資格について意識してしまいがちですが、一般企業では、税理士資格がある必要はありません。
決算と税務ができる人材は貴重な存在ですので、出世コースも狙えるでしょう。

人生それぞれですので、税理士試験だけにこだわる必要もありません。
税理士試験をやめるという決断も、勇気があって素晴らしいです!

まとめ

税理士試験に挑戦している方、「もうやめたい」と思うことは必ずあるハズ。
それを乗り越えられるかが、この試験の重要な試練です。

以下、簡単にまとめさせていただきます。

・税理士試験はいろいろな意味で非常に難しい試験である
・しかし、挑戦し続ければいつかは合格できる!
・受験を続けて失うものもあるので、撤退の選択肢だってある

この記事によって、受験生の皆様の良い人生の道筋が少しでも見えたら、と願っております。