本当に強いのはメリハリ型?根性型?~税理士試験を突破するのはどちらのタイプ?

「本当に強いのはメリハリ型?根性型?」
試験の合格を目指すとき、ふと疑問に思うことがあるこの議論。
仕事については、近年働き方改革なども進み、「仕事ができる人は定時にすぐに帰ってアフター5を楽しむ」といった情報のほうが主流となっており、「朝から晩まで働いてすごい成果を生み出した!」なんて話はあまり表に出てきません。

試験勉強についても、「効率的に休息を取りながら勉強しよう」といった魅力的な情報が溢れていますが、「試験の合格のためには朝から晩まで毎日勉強を続けた」なんて話も聞こえてきます。

結局本当に強いのはどちら?
税理士試験は「メリハリ型」でも合格できる?

本当に強いのはメリハリ型?根性型?

そもそも「メリハリ型」「根性型」とは?

ここでは、

・メリハリ型 … 勉強は勉強、休息は休息、といったようにメリハリをつけ、短時間の勉強で成果をだそう、という勉強スタイル
根性型 … 自分の時間を削れるだけ削って、とにかく長い勉強時間を確保し、本気で勉強し続ける、という勉強スタイル

というイメージで話を進めたいと思います。

結局強いのはどっち?

はじめから私の中での結論を述べさせていただくと、下記です。

・「メリハリ型」のほうが確実に効率的
・しかし、法人税法などのような科目になってくると、「メリハリ」なんて言ってられなくなる

⇨最終的に強いのは、短期的には根性型
⇨継続性を考えると、メリハリは重要

メリハリ型のほうが持続可能

勉強するときは勉強をし、遊ぶときは遊ぶ、という方法のほうが、確実に効率的な勉強が可能です。

短い時間で高い集中力を出すことができるのは、メリハリ型と言えるでしょう。
更に、精神的な面からも、負担も少なく楽しみながら勉強生活ができるため、持続もしやすいです。
そのため、なるべくメリハリ型で合格を目指すほうが良いと言えるでしょう。

試験範囲の膨大な科目は

しかし、法人税法・所得税法といった科目になってくると、勉強の絶対量を確保する必要があります
そのため、休む時間を確保することが難しい状況にも耐えなければならず、「メリハリ」なんて言っていられないような状態となってきます

1日のうち、勉強可能な時間が5時間あるとします。
メリハリ型が集中して2時間勉強するよりも、根性型が本気で5時間目一杯勉強したほうが、やはり上を行くでしょう。
(もちろん、だらだらと勉強を続けても無意味です。非効率的な勉強を排除していることが前提です。)

そういった「根性型」の勉強スタイルが耐えられなければ、法人税法や所得税法などの場合、受験生の中で上位に立つことは難しいのでは?と思います。

税理士試験の場合は?

税理士試験に限って話をすれば、下記のようなことが言えます。

長期戦であること

働きながら合格を目指すと、普通の方であれば5年以上はかかります。
その部分を考えると、「朝から晩まで勉強ばかり」という生活をそんなに長期間続ける、ということは精神的に非常にキツいでしょう

計算問題について

計算問題については、個別問題を丁寧に時間をかけて行うよりも、総合問題を集中して1時間で解く、といった勉強のほうが、得点に結びつきやすい、と言えるでしょう。
そのため、「2時間は集中して答練、あとは遊ぶ」といったようなメリハリのある勉強は、非常に効果的と言えます。

なお、科目によっても、総合問題を何度も解くことが効果の高いものと、個別問題を繰り返し解くことが効果の高いものがあります。

理論暗記について

税理士試験、特に税法科目の特徴として、膨大な理論暗記が必要となります。

天才的な記憶力を持っている方が文章を一瞬で暗記してしまうような話がテレビなどで紹介されることもありますが、普通の人には難しいでしょう。
普通の人が税法をそのまま暗記するには、絶対的な勉強時間の確保が必要。

いくら慣れてきて効率的に暗記ができるようになったとしても、覚える作業は何度も繰り返し、時間をかけて行わなければなりません

そのため、「短い時間で最大限の効果を得る」という視点で勉強をしたとしても、劇的に勉強時間を短縮することは難しいでしょう。

暗記作業自体は、得意・不得意は当然ありますが、頭の切れる方でも一般的な方でもそこまで大差が生まれないのではないか?と思います。
重要な要素は、それに耐える精神力です。

法人税法・所得税法など

税理士試験は科目合格制ですが、科目によって覚えるべき理論などの分量はまちまち。
その中で、法人税法・所得税法といった科目については、非常に試験範囲が広いです。

さらに上記の2科目は、税法科目の中で必須科目であり、5科目合格を目指す場合、そのいずれかを必ず合格する必要があります。

それらを合格するには、非常に多くの理論を暗記し、多くの計算パターンも覚えなければならないのです。

結局どうするのが良い?

基本的にはメリハリ型を推奨

税理士試験は長期戦です。
そのため、長い期間、高いモチベーションを保つことが重要となってきます。
勉強のやる気を失ってしまう、ということが一番恐ろしいこと。

そのため、「仕事も勉強も遊びも全力で、楽しみながら生きる」というメリハリ型の勉強スタイルで合格が目指せるのであれば、理想的と言えます。

法人税法などは根性で乗り切るしかない

上記は理想ですが、税法科目となると、厳しい状況となってくるでしょう。
特に働きながら法人税法や所得税法といったボリュームの大きい試験に挑戦する場合には、メリハリのある生活などと言っていられません。

結局下記のようなことを実践する必要性が出てきてしまうでしょう。
①能率の高い勉強を知ること
②その上で長い勉強時間も確保すること
③著しく勉強の能率が下がることを防ぐために休息を取ること

つまり、「遊びは遊び」といったようなメリハリ型の生活ではなく、「勉強の能率を下げないための効率的な休息」のみを休息としたような、勉強一筋の生活が強いられてしまう、ということです。

①能率の高い勉強を知ること

ただ「根性で乗り切る」ということだけを意識して長い勉強時間を確保しても、勉強の能率が著しく落ちてしまっては意味がありません
そうなってしまうのであれば、遊びや休息を挟んだメリハリ型のほうが良いです。

メリハリ型以上の成果を出す根性型になるには、高い能率を維持しながら勉強を続けること。

そのためには、まず、メリハリ型での勉強生活を実践して能率の高い勉強を知ることです。
それを知っていれば、能率の低い勉強をしているとき、「今能率が下がっている」と自覚することが出来るようになります。

②その上で長い勉強時間も確保すること

①の上で長い勉強時間を確保しましょう。

一言でいうのは簡単ですが、なかなか厳しい戦いとなります。
うまくモチベーションを高めつつ、その勉強をしている場所で一番になる気持ちでひたすら勉強をしましょう。

③著しく勉強の能率が下がることを防ぐために休息を取ること

上記のような休息なしの生活を続けてしまうと、大きな反動を受けることがあります
体調を崩すなどの肉体的なダメージや、全くやる気がなくなってしまうような精神的なダメージを受けるという結果を生むでしょう。

上記のような反動を受けてしまうと、せっかくつけてきた差をその間に埋められてしまい、努力の効果も薄れてしまいます
そうならないためには安定して継続できることが重要。

根性型の勉強生活であっても、うまく効果的な休息を取る必要があるのです。

私の体験談

会計科目の体験談

私ははじめ、工夫のない勉強生活を送っていました。
あるきっかけから、「総合問題を集中して取り組み、空いた時間に漫画を読む」といったような、メリハリのある勉強スタイルに切り替えました。
そこから総合問題の点数がどんどん上がり、勉強が楽しくなったという経験がありました。

やはりメリハリのある勉強生活は、非常に精神的にも勉強の効果的にも良いものであると言えます。

法人税法の体験談

試験範囲が膨大であったため、その量の勉強をこなそうとすると、「休む時間なんて確保できない」というような状態でした

また、遊べるような空いた時間は多少ありましたが、「むしろその空いた時間で勉強をしたい」という気持ちのほうが上回ったこともあり、結局勉強最優先の生活となりました。
その結果、法人税法の合格をすることができましたが、そのときの勉強により得た知識や問題を解く力は、同じ期間メリハリ型で勉強して得た知識などを完全に超えていました

私はこの期間の経験から、「結局メリハリ型よりも、すべてを勉強最優先とした生活のほうが強い」という結論を得ました

ただし、この生活には持続性がありません。
肉体面で言えば、今までかかったことのないインフルエンザにかかることにもなりましたし、「全く勉強をしたくない」という気持ちになったときもありました。
また、試験が終わった後は、その「やりきった感」から、強い合格へのモチベーションも減退しました。

まとめ

最終的な結論を言えば、強いのは根性型
自分の時間のすべてをつぎ込んだものには勝てません。

しかし、持続性も考えると、一概に根性型のほうが強いとは言えません。
「継続は力なり」です。
すぐに力尽きてしまう根性型よりも継続したメリハリ型のほうが強いです。

そのバランスを考えつつ、うまく勉強スタイルを切り替えながら、無理のない方法で合格を目指していくのが良いといえるでしょう。