簿記論・財務諸表論スタートダッシュ 税理士試験・会計科目のスタートダッシュ〜全力で乗り切ればその先も見えてくる〜

2020年11月8日

税理士試験の登竜門とされる簿記論と財務諸表論。
「税法科目に比べて易しい」といったイメージは大きいです。
確かに合格をすることだけに注目すれば、「会計科目のほうが易しく、税法科目のほうが難しい」ということは事実でしょう。

しかし、私の体感で言えば、会計2科目を受験していた時代も税法と同じくらい、むしろそれ以上大変だった、と言える部分もあります。
勉強1年目は、未知のものに対する精神的なストレスや不安感を知らないうちに感じているのです。

そのため、今会計科目で苦戦している受験生の皆さんも、それを全力で乗り切ることさえできれば、うまく税理士試験合格までの道のりを作ることができるかもしれません!

はじめの1年間は、自分を信じて乗り切ろう

簿記論と財務諸表論をまず受験される際、「なかなかキツい」というふうに思う方も多いでしょう。
毎日仕事前後に勉強をする生活はキツいですよね。
「これが楽な科目なの?」とか、「これで苦しんでいるなら税法はどうなるのだろうか。」といった不安も起こるハズ。

1年乗り切れば、次のステージが見えてくる

上記のような生活が続いていると、「これが何年も続くのだろうか」という不安も感じるハズ。
しかも、もっと難しいと言われている税法科目も控えています。

しかし、うまくここで合格への勉強スタイルを確立できれば、1年後には意外とストレスも少ない勉強生活が始まっているかもしれません。

うまくスタートダッシュを切る重要性

会計科目をうまく乗り切り、しっかりとスタートダッシュを切ることができれば、下記に紹介するように、税法もうまく乗り切るための道筋を作ることができます。

①「慣れ」という強力な武器が手に入る

ほとんどの方は、「仕事をしながら本気で勉強をする」という生活は初めてでしょう。
そのため、会計科目受験時は、自分が思っている以上に「新しい環境へのストレス」を感じています。

例えば、「仕事もはじめは非常に辛かったけれど、今では慣れてだいぶ楽になった」というような経験はありませんか?
はじめは当然、
・経験したことのないことばかり
・流れが分からない
・環境も違う
という状況ですので、知らないうちに多くのストレスを感じています。

しかし、だんだん仕事もなれてくると、上記のようなストレスは大きく軽減されます。

税理士試験の勉強も同じ。
毎日2〜3時間勉強するような生活になれることができれば、あまりストレスも感じなくなってきます。
つまり、会計科目を乗り越えたときには、勉強生活にストレスを感じにくい自分へと成長しているのです。

②スタンダードを決める

勉強をする習慣は、ある程度、はじめに決まります。
そのため、会計科目受験時に中途半端な勉強スタイルが確立されてしまえば、税法でも同じような勉強生活が続いてしまいがちです。

途中で専念・転職などをせず、同じような環境で勉強を続ける計画であるなら、「今は本気を出さず、税法から本気を出す」のではなく、「会計科目で慣らす」気持ちで、会計2科目の同時受験をし、確実に合格することを目指すほうがよい、と言えます。

③短期合格のために必須

長期化しやすい税理士試験を短期で合格するためには、この2科目を速やかに合格する、ということが必須です。
なぜなら、簿記論・財務諸表論は、働きながらでも合格が目指しやすく、実力が反映しやすい試験だからです。

税法科目、特にミニ税法については、試験範囲をしっかりと網羅して試験に臨んでも、確実に合格、ということは難しいです。
そのため、努力次第で確実に受験期間を短縮できる会計2科目で全力を出すことは、受験期間短縮のために必須なのです。

会計2科目さえ持っていれば、あと税法1科目で大学院免除も可能。
そのため、大学院免除の場合は、この2科目さえとってしまえば税理士試験の半分以上が終わることとなります。

会計科目は難易度云々の話とは別に、自分の勉強スタイルを確立する、という意味では非常に重要になるのです。
会計科目を本気で乗り切った後は、「働きながら勉強を続ける」というスキルのレベルがアップし、大きく成長していることでしょう!

うまくスタートダッシュを切るには?

具体的に、「うまくスタートダッシュを切る」には、下記がポイントになってくるでしょう。

①まずは、2科目同時合格を目指し、
②それが実現できるための計画をし、
③税法にも通用するような勉強スタイルを確立すること

2科目同時受験をする

まず、会計科目については1年で2科目同時合格を目指しましょう。
(年明けから勉強するなど、勉強期間が短い場合や、基礎的な知識が不足している場合等、現実的に2科目同時合格は目指せないのであれば「短期間での1科目」を目標にしても良いでしょう。)

「目標設定として少し高め」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、後の税法合格を目指すのであれば、ここで多少負荷のある生活を試してみると良いでしょう。

初めから「1年目は簿記論だけでいこう」というふうに決めてしまえば、本来もっと自分は力を出せたとしても、「1科目だけ合格できるライン」を目標に勉強をしてしまうため、自分の本気を知ることが出来なくなります。
そのため、ちょっと自分には高めの目標設定をして、自分の隠し持っている能力を引き出して行きましょう。

2科目同時合格を実現できるための計画を立てる

「2科目同時合格するためにはどうすれば良いか?」ということを自分で真剣に考えましょう。
基本は予備校の求めることをこなして行けば良いですが、「早めに市販の問題集を入手し、他の受験生と差をつければよいのでは?」といったことまで考えましょう。
「模試では上位15%以内を目指す」
「そのためには毎日平均何時間程度勉強が必要」
「それを可能にするには朝1時間演習問題を解き、仕事後は1〜1.5時間ほど問題集を解こう」
といったふうに、自分の環境を考えた上で実現可能な計画を考えましょう。

持続可能な勉強スタイルを見つける

②の上で、計画した方法が自分に合っているかや、もっと違った方法が合っているかといったことを試して、自分に合った持続可能な勉強スタイルを見つけましょう。

「働きながら本気で勉強をする」ということは、多くの方は初めての試みのハズ。
そのため、計画通りの方法が、現実的に自分に合った方法かも分かりません。

そのため、いろいろと模索をしながら、どのように勉強をすれば、自分の力をうまく引き出し、継続することができるか?ということを探るのです。
そして自分に合った、最適なスタイルを見つけましょう。

税理士試験は長期戦です。
そのため、勉強生活についてもいろいろと工夫をすることは非常に重要。
だらだらとした非効率的な勉強スタイルが見についてしまえば、税理士試験の泥沼にはまり込んでしまうかもしれません。

私の体験談

私も、税理士試験に挑むまでは、仕事をしながら本気で勉強をするという経験はありませんでした。
そのため、税理士試験科目よりずっと易しい日商簿記2級や建設業経理士1級の科目についても何度も不合格を経験しました。

そんな状態ではありましたが、「税理士試験に挑戦してみよう」、という気持ちになり、簿記論と財務諸表論を同時受験することとなりました。
毎日仕事前後に2時間程度は勉強する生活となり、やはり精神的にもキツかったです。

会計科目の受験と、「慣れ」によるストレスの軽減

その後、1年間全力で勉強をする生活を続けた結果、今までとは全然違う、本気で勉強できる体質になりました。
まず、上記でも解説した、「勉強へのストレスは相当軽減された」という部分。
はじめは「何で仕事をしたあとに勉強なんてしているんだ」といった気持ちも含め、勉強をすることへのストレスを強く感じていました。
しかし、2年目にはそのストレスも60%程度に減り、3年目以降にはもう「それが普通」とすら感じるようにさえなっていました。

合格を目指す能力アップ

そして、2年目以降は合格を目指す能力がアップしたという点。
1年目は2科目同時合格を目指して、うまく一発で受かるための計画を立て、勉強を進めて行きました。
その結果、戦略がうまく行かずに結局簿記論のみの合格となりましたが、その経験や反省から、税法を合格するための戦略を立てる能力もアップ。

会計科目で得た数々の失敗を次の受験時に繰り返さないようにしました。

勉強スタイルの進化

そして、働きながら効率的に勉強をするための勉強スタイルは日々進化。
自分にとって頭の働きが鈍くなるタイミングや、精神的な負担が大きくなりすぎる負荷なども知ることができました。

その後の受験

その後、紆余曲折あり、7年目にて5科目合格に至りましたが、ここで言えることは下記。
・法人税法のような難易度の試験は、会計科目の受験経験がなければ不可能だったということ
・早期合格の鍵を握るのは会計科目の合格であるということ

はじめから法人税法と同じようなレベルの試験を受けたとしても、当初の自分には全く太刀打ち出来なかったでしょう。
しかし、会計科目を本気で受験してレベルアップした経験があったからこそ、法人税法も合格出来たのだと思います。

会計科目を乗り越えることができると、確実に自分も成長する、ということです。

まとめ

税理士試験では、税法科目が難易度が高く大変、というイメージがあります。
順調に合格するためには、会計2科目でいかに勉強スタイルを確立するか、ということが非常に重要になってくるのです。

はじめの1〜2年目は、どうしても辛い生活となります。
しかし、それを乗り越えれば、自分の中で違った世界が見えてくるかもしれません。

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