

本気で地獄だった…

もうやれって言われてもできないっすね。
最難関と言われることもある法人税法。
しかし取ってしまえば今の状況は変わります!
理由は…
- 実務上非常に役に立つ!
- 持ってると非常に高い評価を得られる!
- これさえ取れば精神的にも実質的にも非常に解放される!
しかし合格までの道のりは、本当にキツいです。
クリックできる目次
試験の概要
- 税法科目のうち、必須科目※に該当!
※官報合格を目指す場合、法人税法or所得税法の合格が必要
- ボリュームも、所得税法と共に税法の中でも最大級!
非常に実務に即した試験内容となっており、法人税法の科目合格をしているというだけで、相当評価されます(転職などの際も非常に有利になります)。
多くの受験生が選択する人気科目ですが、受験生はすでに会計科目を取得した方も多く、会計科目と比べると非常にレベルは高いです。
しかし、その試験範囲の広さから、合格レベルに達していない受験生も多いため、ミニ税法よりも実力が反映される試験であるとも言えます。
受験者数及び合格者数・合格点
受験者数は毎年税法科目の中で消費税法に続いて多い科目となっています。
合格点は60点とされていますが、おおむね上位10~13%の者が合格する試験となっています。
受験者数 | 合格者数 | 令和元年合格率 | 平成30年合格率 | 平成29年合格率 | |
---|---|---|---|---|---|
簿記 | 11,784 | 2,052 | 17.4 | 14.8 | 14.2 |
財表 | 9,268 | 1,753 | 18.9 | 13.4 | 29.6 |
所得 | 1,659 | 212 | 12.8 | 12.3 | 13.0 |
法人 | 4,260 | 627 | 14.7 | 11.6 | 12.1 |
相続 | 2,897 | 338 | 11.7 | 11.8 | 12.1 |
消費 | 7,451 | 884 | 11.9 | 10.6 | 13.3 |
酒税 | 492 | 61 | 12.4 | 12.8 | 12.2 |
国徴 | 1,677 | 213 | 12.7 | 10.7 | 11.6 |
住民 | 410 | 78 | 19.0 | 13.5 | 14.3 |
事業 | 392 | 58 | 14.8 | 11.0 | 11.9 |
固定 | 868 | 119 | 13.7 | 14.9 | 13.3 |
(国税庁ホームページより)
勉強時間・難易度は?
- 必要な勉強時間は1800時間くらい!(1500~2200時間)
- 理論題数は非常に多く、120題!(理論マスター)
予備校などによる勉強時間は700時間(理論暗記含まず)とされていますが、実際には…
理論暗記時間を含め、最低1500時間、標準的には1800時間程度は勉強が必要かと思います。
(私は合格に至るまで、2100時間要しましたが、それでも理論の出題範囲などによっては合格が厳しい場合もあったかと思います。)
働きながら合格を目指すとなると、相当の努力が必要!
目安は、「法人税法に絞って2年間、プライベートを犠牲にしながら学習」
試験問題の内容
2時間で計算問題+理論問題!
分量はまちまちですが、普通に解いて時間内に解き終わる程度の分量であることが多いです。
計算問題・50点程度
法人税の申告書をイメージした計算問題で、基本的には所得計算をし(別表4)、法人税額を算出する(別表1)というパターンです。
他の税法に比べ、会計科目に似てるように見えますね。
しかし、やはり税法科目の計算です。
会計科目との大きな違いは、その計算プロセスを記述する必要があることです。
会計科目=「総合問題」、法人税法=「個別問題の単純な集合体」といったイメージ。
計算パターンの数も結構多く、覚えることも多いですが、会計の知識が役立つ問題も多いです。
そのほか、同族会社の判定、他の別表関連の出題もあります。
理論50点程度
法人税法の理解を問う記述問題です。
◆事例問題
法人税法上の科目(会計上の科目の考え方と異なります)の判断・その理由を問う問題などです。
- 事例問題は頻出!
- その内容も多岐にわたります!
◆法令の根拠を問う問題(「べた書き」など)
自分で必要な法令の根拠を抽出し、それを記述する問題などです。
なお、他の税法では、法令のべた書きを要求するような問題が多いですが、法人税法については、もっと直接的な問いや、通達など、理論暗記用教材に記載されていない範囲からもよく出題されます。
具体的な攻略法
合格までの道のりのイメージ
働きながら2年、うまくいけば1年で合格を目指す道のりです。
①1年目 8月~12月
合格への目安 380H(平日2H・休祝4.5H)
私 350H(平日2.5H・ 休祝3.5H)
さて、8月~12月は、どの税法でもそうですが、基礎固めの時期です。
予備校の求める内容をしっかりと学習しましょう!
なお、余力があれば市販の計算問題なども、どんどん挑戦しましょう。
理論についても、理論ドクターで早く学習したいところです。(しかし改正版の発売は年末あたりですが…)
私の勉強時間(消費税法の合格発表待ちで、この時期は法人税一本でした。)
②1年目 1月~8月
目安600H(平日2H・休祝4.5H)
私 350H(平日1H・休祝3H)
さて、基本的なところは大体押さえたと思いますので、さらに答練をどんどん挑戦しましょう。
1年目でも答練重視の勉強スタイルなら、ある程度合格可能性を高めることもできるはず。
私の勉強時間(消費税法の取得を第一に考えていたため、この時期は法人税法の勉強時間をあまり確保できませんでした。)
◆私のように、1年目は予備学習!と位置付けて勉強する場合
私は①②の期間併せて、700時間、1年目に法人税法を勉強しましたが、2年目の受験も「余裕がある」という状態ではありませんでした。
しかし、「合格レベルになるための勉強時間を確保する」という意味では、ちょうどいい程度だったと思います。
③2年目 8月~12月
目安380H(平日2H・休祝4.5H)
私 450H(平日2H・休祝6.5H)
2年集中すれば、相当の合格可能性を上げていけます。
しかし、2年目の8月~12月、合格発表までの間に勉強しないと4~5か月の空きが出てしまい、2年目の戦いも厳しくなります。
合否が分からない場合、モチベーションも下がるかと思いますが、この時期も力を入れて学習しましょう!
この時期あたりに応用理論に力を入れて行くべし。
経験者コースなどでも、この時期はゆるい内容だったりしますが、力を入れて学習しましょう!
(実務で役立つような学習を心がければ、モチベーションも上がるハズ)
私の勉強時間(私は1年目に受験もしていなかったため、この時期より高モチベーションで勉強していました。)
④2年目 1月~8月
目安600H(平日2H・休祝4.5H)
私 950H(平日3H・休祝8H)
予備校の答練もどんどんハイレベルとなっていき、直前に至るまで新しい論点が出てきます。
しかし、2年目であれば、ある程度対策はできているはず。
どんな問題が出ても受かるように、レベルを上げていきましょう!
私は、この時期は相当キツかったです。
答練成績は、上位10~20%であることが多かったですが、それでもたまに40%くらいに落ちることも…
私の勉強時間(本試験までのトータル・約2100H)
ちなみに、本試験は、「間違いなく受かった」と思えるレベルの出来でした。
ただ、理論問題の内容によっては、合格できない場合もあったと思います。
(私は1年目、消費税を半年勉強しましたが、)2年集中して学習できるのであれば、もっと確実な合格ラインまで持っていけそうなイメージはあります。
なお、後輩(くもべぇ)も、2年集中して学習し、合格という結果になりました。
まず言えること!法人税法の取得は精神的な勝負である
この税法は、テクニック的な勝負よりも、精神的な勝負となってくるかと思います。
膨大な試験範囲で、1年に1回しかない試験に挑む、ということは非常に大きいプレッシャーです。
その上で、「攻略法」ではなく、まず一言、この科目を合格するために大切なことを書かせていただきます。
自分に自信を持って!
法人税法は、非常に難易度の高い試験だと言われていますが、相当の勉強時間をきちんと確保できれば、合格は可能な試験ということです。
自分は教育訓練給付を使用して受験しました。
その資料の中に、「きちんと模試を提出してある程度の点数を取っている人は相当の合格率で合格している」ことが記載されているデータを示す統計的資料が入っていたのです。
これは私にとって大きな自信となりました。
なぜなら、「自分はそもそも法人税法を合格できる能力などないのでは?」という疑問が前提としてあったからです。
(法人税法に挑む人の中には、私のような不安を抱いている方は多いと思います。)
しかし、その法人税法も、きちんと模試をすべて提出して、教育訓練給付を受けるための要件となる得点を満たし、本試験に挑めば、相当の勝率になるのです。
自分に自信をもって勉強しましょう!
法人税法は、フェアな試験である!
法人税法は範囲も広く、しっかりと範囲を網羅している受験生も、ミニ税法などと比べ少ないです。
そのため、運の要素は小さいと言えます。
しっかりと学習をすればするほど合格に近づく、フェアな試験なのです!
2年以内に取ることを目標に、すべてを法人税法に捧げよう。
ミニ税法を何度も挑戦するストレスも大きいです。
何度も同じような理論を相手にしなければいけないのですから。
しかし、法人税法は膨大な試験範囲です。
(実務に直結する内容なので、何度も挑戦しても勉強のしがいはあると思いますが、)試験の直前のたびに膨大な理論暗記と非常に大きいプレッシャーを感じることになり、法人税法を何年も受けるということも精神的に難しいと思います。
法人税法に挑む際は、モチベーションの高い時期に、思いきり勉強に打ち込むことができる環境を無理してでも作り、試験勉強にすべてを捧げましょう!
具体的な攻略法(計算問題編)
法人税法の計算問題は、会計科目に似ているように見えますが、どちらかというと「個別問題の単純な集合体」であり、会計科目のように「解答のテクニック」は問われません。
会計科目(特に簿記論)は、制限時間内にうまく高得点の方法であり、総合問題でしかわからないテクニックをいいます。たとえば、簿記論の場合は制限時間内にうまく簡単な問題を探し出し、効率よく得点していくといったテクニックです。
そのため、合理的に考えると、会計科目に比べ、「総合問題を何度も解くこと」の重要性は低くなります。
しかし、私はあえて、「総合問題は何度も解きましょう!」と言わせていただきます。
個別問題を何度も解く方法
◆メリット
「個別問題を何度も解くこと」で、総合問題の得点も確実に上がっていきます。
しっかりと問題集を網羅することで、試験の範囲も網羅できるでしょう。
◆デメリット
つい惰性的になってしまったり、集中力が欠けてしまいがちです。
個別問題に取り組む際は、試験で漏れなく得点を取っていくために、正確に解答できることを常に意識しましょう!
総合問題を何度も解く方法≪おすすめ≫
◆メリット
総合問題では、広い出題範囲からさまざまな問題が集合しており、多くの論点に触れることができます。
ある程度の集中力を要するため、本試験においても必要な力を磨くことができます。
集中して問題に取り組むことでモチベーションが高まります。
★総合問題への取り組みで、「打倒、法人税」の士気も高めるのです!
◆デメリット
総合問題だけでは、範囲を網羅できません。
具体的な攻略法(理論問題編)
- とにかく事例問題に多く触れ、税法の考え方をマスターしましょう!
- べた書きは「あまり出ない」とはいえ、全範囲大まかに解答できるようになっておければベター
まず、事例問題については、とにかく多くの問題に触れる必要があります。
消費税法の事例問題の場合、大体はパターンが決まっています。
(大体お決まりの課否判定の事例問題です。)
しかし、法人税法の場合、どういった問題が現れるかは未知数です。
そのため、税法の思考プロセスを身につけることは不可欠です。
予備校では一定の時間の制約の中で画一的に受験生のレベルを引き上げる必要があるため、税法の思考プロセスの対策にまで時間を割く余裕がないのが実情です。
そのため、直前期になるまで、事例問題についてお決まりのパターンくらいしか対策していません。
急に直前期になって、答練などでさまざまな事例問題が出題されてきますので、早いうちから多くの事例問題に触れておきたいところです。
例によって直前の答練で急激に理論問題のレベルが上昇するため、普通の1年目の働きながらの受験者は、正直ついていけません。
早めに理論ドクターなどに取り組んでおくなどの対策は不可欠です。
消費税法の事例問題との違い!
消費税法は、結構、事例問題のパターンも形式化されています。
しかし、法人税法はパターン化できないようなものも多く出題されます。
そのため、「理論ドクターを何度も解く」のではなく、できれば「直前期の答練の事例問題なども含め、多くの問題に触れる」ことが必要となります。
また、独自に事例研究をするのはいいのですが、税理士試験対策として「予備校などが作成した応用事例問題」の方が取り組みがいがありますし、事例問題対策としては一番だと思います。
自分で事例研究をしても、どうしても自己満足で終わってしまうことも多く、時間も無駄に費やしてしまった感じはあります。
また、「予備校などが作成した応用事例問題」は、予備校が事例の中でも試験に出そうなものを抽出して作成していますので、効果は高いです。
通達からもよく出題されます!
この事実は早めに知っておいた方が良いです。
(直前期などではじめて知った場合、結構焦ります…)
しかし、「通達を網羅する」などということはなかなか困難。
交際費など、他の人もチェックしていそうな頻出論点については、たまに見ておくとよいと思います。
マイナー理論は覚えるべき?
大手予備校生はみんな理論暗記対策をしています。
そのため、べた書き対策も必須です。
また、法人税法は1年に一回であるため「落としたくない!」という気持ちが強くなります。
私は試験直前、暗記できていない理論がある状況が不安でした。
(そのため、「理論暗記をしている」という状況を作ることは「不安を除去する」という意味でも大きいです。)
しかし、試験1年目などは、一部の理論については捨てたほうが得策かと思います。
本試験では、理論は網羅的に出題されません。
(全理論暗記した自分は、なんか虚しさも強く感じました。)
それでも、暗記していない一つの理論が出たことによって、1年また勉強しなければならないと考えると、ほとんど誰も覚えていないだろうという理論以外はしっかりと暗記しておきたいところです。
絶対に受かりたい!最強の試験対策

私はこの方法で受かりましたよ。
TACフルコース+大原直前パック!
大原orTACのフルコースと、もう一方の直前パックとの組み合わせです!
TACと大原の直前答練を全て受けられるので、これらの出題項目を完璧にすれば、合格できる確率を相当あげることができるでしょう。
(大原生・TAC生がやっている問題をすべてこなしているのであれば、相対試験という性質からみても相当優位に立てます。)
そして、この方法なら、答練を惜しみなくガンガン挑戦できる環境を作ることができます。
(2つ申し込んで答練をやらないのはもったいないですからね。)
答練に挑むことはストレスですが、1回の答練は2時間です。
社会人でもこなす時間はあるハズ。
お金もかかりますが、本気な方は是非!
法人税法に挑むべきタイミング
会計科目の次に受けるべし!
その理由は…
- 高いモチベーションがあるうちに受けたい!
- 受かったあとは、緩く5科目合格を目指せる!
- 転職市場でも評価が高く、合格すれば動ける!
という理由からです。
すでに会計2科目について、模試で安定的に上位(10%以内)となるレベルにある場合には…
税理士試験2年目 会計2科目の合否にかかわらず、法人税法に全力取り掛かる
⇒2年以内に取得を目指す!
なお、私は会計科目⇒消費⇒法人という順で挑みました。
税理士試験は、試験(8月)から合格発表(12月)まで期間があり、まずは会計科目を確実に取りたい!と思っていたからです。
しかし、結果としては、長期間税理士試験の苦しみを味わうこととなりました。
私は消費税法の不合格が続きましたが、仮に会計科目+消費税法を税理士試験開始から2~3年で取得していたとしても、「税理士試験合格に対する苦しみ」からは解放されなかったでしょう。
圧倒的に大変な法人税法という宿題が残っているためです。
しかし、法人税法さえ早く受かってしまえば、まず、会計科目は非常に楽なものに感じるはずですし、他の税法もそこまで負担にならないでしょう。
法人税法は「挑むべき最初の税法」であるように思います。
(宿題は早く済ませましょう!
若い方なら、また結婚、出産といろいろイベントがありますからね。)
法人税法1年目の戦い方
法人税法はよく実力の試験とは言いますが、理論については膨大な範囲から偏って出題されます。
そのため、1年目は、マイナー理論(Cランク)は思い切って捨て、頻出理論の暗記と事例問題を多く解いて本試験に挑むという戦略もあります。
(ただし、計算は確実に攻略しましょう)
それで挑めば、勉強時間を十分に確保できない働きながらの1年目でも、(1年目からすべての理論を覚えようとしていた)私よりも相当、合格する確率は高められるハズ。
(2年目に、大体何が出ても合格できるような状態になることを目指しましょう。)
法人税法、受験勉強どうだった?

この試験は本当にキツいね。

まぁ消費税法に比べると勉強の楽しさは感じましたね。
結構毎日勉強の日々を強いられ、
試験当日のプレッシャーは特に半端なかったです。
税理士試験は年1回であるため、また来年同じことが繰り返されることを考えたら恐怖でした。
(そのとき落ちてたら、もう税理士試験はあきらめていたかもしれません。)
しかし、理論もどんどん忘れてしまいますし、短期間に取得を目指すことが必須です。

リューゴが試験前日寝れないって話、分かりましたよ。
この科目については、受験専念で取得するのも良いのかな?
法人税法Q&A
働きながら合格できる?
できます!なんとか。
ただ、「フルで働きながら1年で合格」は厳しいように感じます。
仮に平日毎日3時間学習し、土日は8時間学習したとしても、勉強時間は1550時間となります。
(ちょっとこれは厳しい数字かと思います。
フルで働いていれば忙しい時期もありますからね!)
その勉強時間をもってしても、合格確実ラインには乗ってこないのです。
(優秀な方ならいけそうな勉強時間ですが。)
しかし、2年間、法人税法1本に絞るのならば、行けます。
(そして結構合格する可能性は高めな状態で受験できます。)
なかなか厳しい生活となりそうですが、頑張ってください!
運の要素は少ないって本当?
ミニ税法(国税徴収法を除く)に比べたら間違いなく少ないです。
しかし、理論の出題範囲は膨大で、自分の得意な理論がでるか否かについては、運の要素もそれなりにあるように思います。
(税法について、運の要素の少なさで言えば、所得税法、国税徴収法に次いで3位・私の主観ですが…)
特にマイナー理論が出題された際は、そこそこの受験生でもその理論に力を入れていないことも考えられますし、多少ひらめきが必要な問題や、判例で知っているか知らないかで大きく解答に差がでるような問題もあります。
そういった問題が出題された場合でも、あきらめずに自分の知識と税法的思考を記述し、解答するようにしましょう。
理論問題については、最終的な解答に誤りがあっても、解答プロセスが評価されて合格につながったという方もいます。
私は、税理士試験の採点は相当しっかりとみているように思います。
本気で勉強してきたんだ、ということが少しでも伝わる答案を作成するように心がけましょう。
相性の良い悪いはあるのでしょうか?
「法人税法は単純に難易度が高い」という部分は置いておき、「法人税法と相性が悪い」という人もいるかと思います。
問題は「理論」です。
例えば、事例問題が苦手!という人。
法人税法は事例問題や、ただ税法を暗記するだけでは解けない問題が多く、包括的な知識や、ある意味直感的な部分も試されます。
(所得税法の場合は、理論問題のほとんどべた書きであり、それほど直感的な要素はありません。)
そのため、「税法を地道に暗記するのは得意だが、いきなり変わったことを問われても答えられない」というタイプの方は、苦手かもしれません。
そういった方は、所得税法を選択するというもの手です。
(その代わり、法人税法以上に「正確かつ緻密な」理論暗記が求められます。)
自分の得意・不得意を考慮して、科目を選択するようにしましょう。
理論暗記は不要って本当でしょうか?
理論暗記が苦手な方は気になる、法人税法の「理論暗記不要説」ですが…
あり得ません!暗記は絶対に必要です!
実際に過去問を何年か見てもらえば分かる通り、べた書きで対応すべき問題は、一定数、出ています。
「作文」で対応するよりも「暗記」で対応したほうが圧倒的に楽です。
しかし、他の税法に比べたら「事例問題」のような、暗記ではなく税法の思考プロセスが問われるような問題が多く出題されます。
理論暗記は時間が掛かりますので、1年目などは、事例問題などを重視した学習をする、という方針で進めることは1つの作戦であると思います。
そこはちゃんと理解しておきましょう。
まとめ
さて、法人税法のイメージはつきましたでしょうか?
恐ろしいと感じたかもしれません。
この科目は受ける価値大です!
「やれるかも」って思った方、間違いなく受けましょう!